
土砂禁ダンプとは、土砂の運搬が禁止されているダンプカーです。土砂ダンプに比べて軽量な荷物の運搬に適しており、主にゴミ処理場やリサイクルセンターなどで活躍しています。
本記事では、土砂禁ダンプの概要から購入時のチェックポイント、積載物や関連する規制、さらによくある質問まで詳しく解説します。土砂禁ダンプの購入や運用を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
土砂禁ダンプとは?
土砂禁ダンプとは、積載物として土砂を運ぶことが禁止されているダンプカーのことです。土砂禁ダンプは、土砂ダンプよりも軽量な荷物を運搬するために設計されています。土砂禁ダンプと土砂ダンプは、主に以下の点で異なります。
項目 | 土砂禁ダンプ | 土砂ダンプ |
---|---|---|
積載物 | 土砂以外のもの | 土砂 |
あおりの高さ | 高い | 低い |
車両の用途 | ゴミ、石炭、ウッドチップ、ペットボトルなどの運搬 | 土木、建築現場などでの土砂の運搬 |
車両総重量 | 比較的軽い | 比較的重い |
土砂禁ダンプはあおりが高く設計されているため、土砂ダンプに比べて積載容量が大きいです。しかし、土砂などの重いものを積むと過積載になる恐れがあるため、土砂の運搬は禁止されています。
土砂禁ダンプは、主にゴミ処理場やリサイクルセンターなどで活躍しています。また、農業や林業などでも、軽量な荷物の運搬に使用されるケースも少なくありません。

土砂禁ダンプを購入する際のチェックポイントは3つ
土砂禁ダンプを購入する際のチェックポイントを確認することで、購入後のトラブルを避け、適切な土砂禁ダンプを選ぶことができます。
1.ベース車両の状態
土砂禁ダンプの購入においては、ベース車両の状態確認が不可欠です。エンジン、サスペンション、ブレーキなどの基本的な部分をチェックしましょう。具体的には、以下のポイントを確認します。
項目 | チェックポイント |
---|---|
エンジン | 始動性、異音の有無、排気ガスの色 |
サスペンション | へたり具合、オイル漏れの有無 |
ブレーキ | 効き具合、パッドの残量 |
タイヤ | 溝の深さ、ひび割れの有無 |
フレーム | 歪み、錆の有無 |
また、試乗可能であれば実際に運転して、車両の挙動を確認することをおすすめします。
2.車検証の登録内容
車検証は、車両がどのような目的で使用されるかを明確に示す重要な書類です。土砂禁ダンプの場合、土砂の運搬が禁止されていることを明記することで、過積載や違法行為を防ぐ役割を果たしています。以下は車検証に関するチェックポイントです。
項目 | 確認内容 |
---|---|
車名 | メーカー名、車種名が正しいか |
車体番号 | 車両固有の番号が一致しているか |
最大積載量 | 車両が積載できる最大重量が適切か |
用途 | 「貨物」など、使用目的に合致しているか |
特記事項 | 「積載物は土砂以外のものとする」「土砂等運搬禁止」など、特記事項が記載されているか |
車検証の確認は、購入後のトラブルを避けるためにも非常に重要です。不明な点があれば、販売店への確認をおすすめします。
参考:車検証とはどんな書類?住所変更や紛失した時の対応法も紹介
3.荷台の積載容積
土砂禁ダンプはあおりが高く設計されているため、積載物の種類や量に合わせた適切な積載容積を持つものを選ぶことが重要です。過積載を避けるためにも、購入前には必ず以下のポイントを確認してみてください。
- 荷台の内寸(長さ、幅、高さ)
- 最大積載量
これらの情報を基に、運搬する予定の積載物の体積と重量を計算し、適切なサイズのダンプを選ぶことが求められます。以下の表は一般的な土砂禁ダンプのサイズと積載容積の一例です。
サイズ | 荷台内寸(長さ × 幅 × 高さ) | 最大積載量 |
---|---|---|
小型 | 約3.1m × 1.6m × 1.7m | 約2t |
中型 | 約5.3m × 2.2m × 2.2m | 約4t |
大型 | 約7.6m × 2.3m × 2.5m | 約10t |
これらの情報を参考に、運搬する積載物の種類と量に適した土砂禁ダンプを選定することが、安全かつ効率的な運搬に繋がります。

土砂禁ダンプの積載物と規制
土砂禁ダンプは特定の積載物に対する規制が設けられており、安全な運用が求められます。法律により土砂や石材などの重量物を積載することが禁止されており、アオリの高さが過積載を引き起こす可能性があるためです。
これに違反すると罰則が科せられることがあります。以下に積載可能なものと積載できないものを表にまとめます。
積載可能なもの | 積載できないもの |
---|---|
ウッドチップ | 土砂 |
牧草 | 石材 |
堆肥 | 砂利 |
ゴミ | |
ペットボトル | |
石炭 |
土砂禁ダンプの使用には、主に「道路交通法」と「道路運送車両法」が関連します。これらの法律では、過積載や積載物の適切な固定が求められています。違反した場合、以下のような罰則が科せられることがあります。
- 過積載:6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
- 積載物の固定違反:3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
また、土砂禁ダンプは車検証の「最大積載量」と「車両総重量」を守る必要があります。最大積載量を超えると過積載となり、車両総重量を超えると車両の安全性に問題が生じるためです。

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土砂禁ダンプでよくある3つの質問
ここでは土砂禁ダンプでよくある質問についてお答えします。
質問1.積載範囲内なら土砂禁ダンプに土砂を積んでも良い?
積載範囲内であっても、土砂禁ダンプに土砂を積むことはできません。土砂禁ダンプは、土砂などの運搬を禁止しているダンプです。
土砂禁ダンプで土砂を運搬する際には国土交通省の許可が必要ですが、あおりが高い土砂禁ダンプでは運搬許可が下りないため、土砂を運搬すること自体が違法となります。
質問2.土砂禁ダンプの価格相場は?
土砂禁ダンプの価格は、車両の状態、年式、走行距離、架装メーカーなどによって大きく異なります。中古車市場では数十万円から数百万円まで幅広い価格帯で取引されています。新車の場合は、数百万円から数千万円以上する場合もあります。
質問3.土砂禁ダンプの種類は?
土砂禁ダンプには、以下のような種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
深ダンプ | あおりが高く、主にゴミ、石炭、ウッドチップなどの運搬に使用 |
チップダンプ | ウッドチップの運搬に特化したダンプ |
ファームダンプ | 農場で牧草などの運搬に使用 |

まとめ
土砂禁ダンプとは、土砂の運搬が禁止されているダンプカーです。土砂ダンプに比べて軽量な荷物の運搬に適しており、あおりの高さが特徴的です。
土砂禁ダンプの購入時には、ベース車両の状態、車検証の記載内容、荷台の積載容積をしっかり確認することが重要となります。特殊車両の導入や運用に関するお悩みは、トムコの「特殊車両の早期収益化」サービスがサポートします。販売から架装、修理・部品調達までワンストップで対応し、お客様のニーズに最適なソリューションを提供します。高度な専門知識を持った担当者が早期にお客様の課題を解決しますのでぜひ一度ご相談ください。⇛トムコに相談する
