2025.02.06

【プロが教える】バラ車とは?種類や構造、積載方法まで詳しくご紹介します!

バラ車(別名バルク車)は粉粒体や砂利などを運ぶ特殊なトラックです。本記事では、バラ車の基本から種類や構造、積載方法、さらによくある疑問までプロが分かりやすく解説します。

バラ車導入を検討している企業様やドライバーを目指している方、そして単純にバラ車に興味がある方まで、必見の情報が満載です。

バラ車とは?

バラ車とは?

粉粒体輸送専用の車両には、様々な種類があり、それぞれ異なる用途に対応しています。例えば、バラ車は主にバラセメントなどの微粉末輸送に特化しており、効率的かつ安全に運搬が可能です。

また、粉粒体運搬車は食品原料や化学素材のペレットなど、粒状や粉状の多様な貨物を扱える設計になっています。これらの車両は、積載時にタンク上部の蓋を使用し、排出時には圧縮空気の力を活用して、スムーズな輸送を実現します。

バラ車の用途

バラ車の用途

粉粒体運搬を目的としたバラ車は、特殊用途の車両として広く利用されています。この車両は、セメントや小麦粉、土砂といった粒状や粉状の物質を効率的に輸送するために設計されています。

一見するとタンクローリーに似た外観ですが、粉粒体専用の積込口や排出口が備わっており、その構造は別です。また、輸送中の安全性と効率性を確保するために、内部には専用の機構が組み込まれており、精密な管理のもとで運用されます。

関連記事:【徹底解説】粉粒体運搬車とは?主な種類や構造、よくある質問まで詳しくご紹介! – 特殊車両の販売・架装・整備なら「株式会社トムコ」にお任せ下さい。

バラ車の種類

バラ車の種類

バラ車は運搬する貨物の種類や特性、そして荷役作業の効率化に合わせて、様々な種類が開発されています。

エアスライド式

エアスライド式の仕組みは、粉粒体の効率的な排出を実現するために工夫されています。タンクの内部はV字型の構造を採用し、粉粒体が自然に中心部へ集まる形です。

内部に設置されたエアスライドキャンバスから空気を吹き出すことで、粉粒体を流動化させてスムーズに排出口へと移動させます。この方法は、特にセメントやフライアッシュのような粒子の細かい粉体の運搬に適しています。

また、排出作業が効率化されるよう、一室傾胴型の構造が多く採用されており、操作が簡便になるよう配慮されています。

エアレーションブロー式

エアレーションブロー方式のトラックは、粉粒体輸送において高い汎用性を発揮します。この方式では、タンク内の傾斜構造を利用して粉粒体を下部に集め、圧縮空気の力で効率的に排出します。

化学薬品やセメント、石灰など、さまざまな粉粒体を扱うことが可能で、長距離や高所への搬送にも適しています。また、粗い粒子を含む粉粒体の排出にも対応できるため、多用途で使用されるエアー車としての代表的な存在です。

バラ車の構造や積載方法

バラ車の構造や積載方法

バラ車の積載はエアスライド式やエアレーションブロー式といった排出方式に関わらず、共通の手順で行われます。積載にはタンク上部にある直径約50cmのマンホールを使用し、ここから粉粒体をタンク内に投入する形です。

作業後は、蓋を確実に閉じることで安全性を確保します。また、近年では食品衛生法に対応した設計のバラ車が増えており、衛生面への工夫も施されています。

具体例として、錆びに強いアルミ素材の採用や、内部を滑らかに仕上げた構造が挙げられます。これにより、食品や化学製品など多様な用途において、より清潔で安全な輸送が実現されています。

トムコの「特殊車両の早期収益化」サービスとは?

トムコの「特殊車両の早期収益化」サービスとは?

トムコは、特殊車両の販売・架装・整備をワンストップで提供することで、お客様の早期収益化を支援するサービスを提供しています。52年の歴史の中で培ってきた特殊車両ノウハウを活かし、シャーシの購入から製造、メンテナンスまで一貫したサポート体制を整えています。

サービス内容詳細
特殊車両の販売オークション等からシャーシを直接仕入れ、お客様のニーズに合わせた車両を提供します。
特殊車両の架装タンクやサイドバンパーの取り付けなど、特殊車両に必要な架装を自社工場で行います。長年の経験に基づき、高品質な架装を提供します。
特殊車両の修理・部品調達約130台の自社車両のメンテナンスで培ったノウハウを活かし、迅速な修理や部品調達を実現します。特殊な部品にも対応可能です。

これらのサービスにより、お客様は特殊車両導入にかかる時間とコストを削減し、早期に事業を軌道に乗せることが可能となります。特殊車両に関する様々な課題を抱えているお客様も、ぜひ一度トムコにご相談ください。⇛トムコに相談する

バラ車でよくある3つの質問

バラ車でよくある3つの質問

バラ車に関するよくある質問をまとめました。専門用語を分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

質問1.バラ車とバルク車の違いは?

バラ車は粉粒体を運ぶ専用車両で、特に粉状のセメントであるバラセメントの輸送に利用されるバルク車の一種です。バルク車自体は、粉粒体運搬車として幅広い用途に対応しており、輸送する粉粒体の種類や形状に応じてさまざまな名称が付けられています。

その中でもバラ車は、セメント輸送に特化した車両として知られ、効率的かつ安全な運搬を可能にする設計が特徴です。

質問2.バラ車を運転するために必要な資格とは?

バラ車は粉粒体を効率的に大量輸送するために設計された車両で、その多くは最大積載量が6.5トンを超える大型車両です。一部には、中型車両を改造して積載量を増やしたタイプも存在します。

このようなバラ車を運転するには、大型第一種免許の取得が推奨されます。また、セミトレーラーやフルトレーラーを使用する場合は、牽引免許も必要となります。これらの免許を取得することで、より幅広い種類のバラ車を操作できるようになります。

参考:大型免許(大型自動車の免許)とは。取得条件や費用|チューリッヒ

質問3.バラ車の主なメーカーは?

バラ車はトラックの荷台を専門的に改造して作られる車両であり、その製造・販売は、架装メーカーのカヤバ(KYB)や極東開発工業新明和工業が手がけています。各メーカーは独自のブランド名としてニューマジェクタ、ジェットパック、バルクZを展開しています。

これらの車両には、トラックタイプだけでなく、セミトレーラーやフルトレーラータイプのバリエーションも揃っており、用途や輸送量に応じた最適な機種を選択できます。

まとめ

まとめ

荷主にとって輸送コスト削減や効率的な物流を実現する上で、バラ車は重要な役割を担っています。この記事で得た知識を活かし、最適な輸送方法を選択しましょう。
なお、トムコでは架装や修理・部品調達まで、お客様のニーズに合わせたサービスを提供しています。「特殊車両の導入を検討しているが、時間や費用、専門知識などの課題を抱えている」や「スポットの運行や作業が多く、新車導入の費用対効果が見込めない」といったお悩みをお持ちのお客様は、ぜひトムコの「特殊車両の早期収益化」サービスをご検討ください⇛トムコに相談する

バナー バナー