
架装車とは、トラックの荷台部分を特定の用途に合わせて改良した車両のことです。本記事では、架装車の種類やよくある質問について解説します。また、架装車における「トムコの特殊車両の早期収益化サービス」についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
架装車とは?
架装車は、トラックの荷台部分を特定の用途に合わせて改良し、効率性や利便性を向上させた車両です。このカスタマイズは、物流業界や建設現場、あるいはイベント運営など多岐にわたる分野で活用されています。
架装には、車両の基本的な構造を変更する「一次架装」と、既存の車両に機能を付加する「二次架装」があります。このような改良により、トラックは多様な需要に応じて適切な装備を備え、作業の効率化やコスト削減を実現しているのです。

架装車の主な種類は5つ
架装車は、荷台部分を改良することで、運搬できる荷物の種類や量、作業効率などを大幅に向上させることができます。そのため、運送業や建設業などのさまざまな業種で活用されています。荷台の種類によって、架装車は大きく5つに分けられます。
1.平ボディ
平ボディは、荷台が平らで側面に「アオリ」を備えたトラックの一種で、シンプルながら非常に実用的なデザインが特徴です。このタイプのトラックは、荷物の積み下ろしが簡単で、引っ越しや農作業など幅広いシーンで活躍します。
さらに、軽トラックなどの平ボディ車両は普通免許で運転可能で、手頃な価格で購入できるため、個人から法人まで幅広い層に親しまれています。荷台にはロープホールがあり、ロープで荷物を固定できる仕様になっており、積載時の安全性を確保しつつ、汎用性の高さも兼ね備えています。
雨風に弱いという点はありますが、その分、形状に制約が少なく、多様な用途に対応できるのが平ボディの大きな魅力です。
2.バン
バンは、トラックの荷台を外板で覆い、箱型の貨物室を形成した架装タイプです。この構造により、雨風や埃から荷物を保護でき、輸送中の安全性が高まります。
また、側面に会社のロゴや広告を表示することで、宣伝効果を期待できるのも特徴です。バンは特に食品輸送において重要で、冷蔵や冷凍機能を備えた派生タイプは、鮮度が求められる商品の配送に欠かせません。
一方、クレーンを用いた大きな荷物の積載には向かないため、用途に応じた選択が必要です。こうした特徴から、バンは引っ越し業や物流業界で広く活用され、多くの企業にとって不可欠な存在となっています。
3.ダンプ
ダンプトラックは、油圧ポンプを使って荷台を傾けることで、積載物を効率的に降ろせる特装車です。この仕組みにより、人手をかけずに土砂や廃材などの運搬作業が可能になり、特に建設現場や解体作業で重宝されています。
ダンプには複数の種類があり、用途に応じて使い分けられます。リアダンプは後方に傾斜する一般的なタイプで、広範囲の作業に適しています。
一方、サイドダンプは狭いスペースでの荷下ろしに便利で、三転ダンプは両方の特性を兼ね備えています。このほか、超大型の重ダンプや特殊用途のローダーダンプも存在し、それぞれの場面で役割を果たしています。
4.トレーラー
トレーラーは、大量の荷物や大型の物品を効率的に運搬するために使用される特別な車両です。この車両はエンジンを持たず自走できないため、「トラクター」と呼ばれる専用の車両でけん引されます。
トレーラーの構造は、荷台部分にも車輪が備わっており、トラクターが荷台を引っ張る形態となっています。この仕組みの大きな利点は、荷物を積んだままトレーラーを目的地で切り離せる点です。
これにより、積み下ろし作業の待機時間を短縮でき、次の運搬作業に迅速に移行できます。また、トレーラーはその柔軟性から、さまざまな荷物の運搬に対応可能であり、物流業界や建設業界で重要な役割を果たしています。
5.ウィング
ウイング車は、荷台の側面が大きく開閉する構造を持つトラックで、効率的な積み下ろしを可能にする架装タイプです。その特徴は、側面全体が鳥の翼のように跳ね上がることで、フォークリフトなどを用いた作業が容易に行える点にあります。
また、荷物を雨風や直射日光から守れるため、精密機器や引越し用品の運搬にも適しています。一方、ウイングの開閉装置が重量を増加させるため、最大積載量がやや制限されるデメリットも存在します。
さらに、派生タイプである「幌ウイング」は、アルミの代わりに幌で覆われており、耐候性は低下するもののコストや積載量の面でメリットがあります。こうした多様な特性から、用途に応じて選択肢が広がるトラックです。

トムコの「特殊車両の早期収益化」サービスとは?
トムコは、特殊車両の販売から架装、修理・部品調達まで、ワンストップで対応する「特殊車両の早期収益化」サービスを提供しています。創業から52年にわたり、使用者として積み上げてきたノウハウが強みです。具体的には、以下の3つのサービスを提供しています。
1.特殊車両の販売
創業52年の実績とノウハウを活かし、お客様のニーズに最適な特殊車両をご提案します。お客様の特殊車両導入を迅速かつ効率的にサポートします。
車両の調達では専門的知識を駆使し、本当に使える車かどうかを見極め判断し、購入します。走ることができるトラックではなく、稼ぐトラックを提案致します。
2.特殊車両の架装
自社車両のメンテナンスで長年培ってきた豊富な経験と確かな技術力を活かし、オークション等で仕入れたシャーシにタンクやサイドバンパーを取り付けるなど、お客様の多様なニーズや用途に合わせた最適な架装を行います。
3.特殊車両の修理・部品調達
ホース治具やネジの変換などの製作物にも対応し、液種や仕様の要望から最適な物を選定し、一日でも早く納品します。特殊なパッキンやガスケットなどにも対応し、アクリル製容量窓の交換など、特殊車両にしかない構成部品の修理も可能です。
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架装車とはでよくある3つの質問
架装車について理解を深めるためにも、よくある質問をまとめました。 ここでは、架装車に関する3つの質問とその回答をご紹介します。
質問1.架装付きのトラックは購入できないの?
トラックは多様な用途に対応するため、車体と架装の製造が別々のメーカーによって行われるのが一
般的です。トラックメーカーは車体の設計・製造を担当し、架装部分は専門の架装メーカーに依頼されます。
これにより、架装メーカーはそれぞれの得意分野を活かし、独自の技術開発を進めてきました。両者は長年にわたる協力関係を築いており、互いの技術や製品仕様を熟知しているため、高品質なトラックが提供されます。
利用者は、オーダーメイドの新車や架装済みの中古車など、ニーズに合わせた選択が可能です。このような分業体制により、用途に特化した多様なトラックが市場で提供され、信頼性と満足度の高い商品が供給されています。
質問2.トラックの架装時に必要な場合がある構造変更とは?
トラックを公道で安全に走行するためには、保安基準に適合した部品や用品を正しく装着することが求められます。しかし、架装によって車両の外寸や重量、車高、乗車定員、形状、さらには排気量に至るまで、仕様が大きく変更される場合があります。
このような変更が行われた場合、保安基準を満たさない可能性があるため、適切な手続きを踏む必要があります。特に、変更後の車両が構造変更に該当する場合には、「構造変更検査」を受けることが義務付けられています。
この検査を怠ると、違法状態での運行とみなされる可能性があり、トラック所有者には注意が必要です。適切な手続きは、安全と法令遵守の両立に不可欠です。
質問3.トラックに架装を施す代表的な架装メーカーは?
トラックに架装を施す場合、その種類の多さに応じて多くの専門メーカーが関わっています。たとえば、車載クレーンでは古河ユニックやタダノ、加藤製作所が主に製造を担当しています。
箱型車両の架装は、北村製作所、日本フルハーフ、パブコ、矢野特殊自動車といったメーカーがその分野で活躍しています。ダンプトラックに関しては、極東開発工業、新明和工業、いすゞ車体が代表的なメーカーです。
これらの企業は、それぞれの分野で高度な技術を駆使し、多様な用途に対応する架装を提供しています。これにより、利用者は目的に合った信頼性の高い車両を選ぶことが可能です。

まとめ
架装車は、トラックの荷台部分を特定の用途に合わせて改良した車両で、平ボディ、バン、ダンプ、トレーラー、ウィングなど、さまざまな種類があります。物流や建設、イベントなど、幅広い分野で活躍しています。
なお、トムコでは架装や修理・部品調達まで、お客様のニーズに合わせたサービスを提供しています。「特殊車両の導入を検討しているが、時間や費用、専門知識などの課題を抱えている」や「スポットの運行や作業が多く、新車導入の費用対効果が見込めない」といったお悩みをお持ちのお客様は、ぜひトムコの「特殊車両の早期収益化」サービスをご検討ください⇛トムコに相談する
