2025.03.12

トレーラーのカプラーとは?トレーラーとトラックの違いやよくある質問もご紹介します!

トレーラーを牽引する上で欠かせない「カプラー」には種類があり、それぞれに役割があります。本記事では、トレーラーのカプラーの種類や役割、トレーラーとトラックの違いを分かりやすく解説します。さらに、カプラーに関するよくある質問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

トレーラーのカプラーとは?

トレーラーのカプラーとは?

カプラーはトラクタとトレーラーをつなぐ重要な装置であり、安全な貨物輸送を支える役割を果たしています。トラクタ側にはV字型の切れ込みが入った円盤状のカプラーが設置されており、ここにトレーラー側のキングピンを差し込むことで、両者が連結されます。

連結時には、ジョーと呼ばれるピンが作動し、しっかりと固定される仕組みです。トレーラーを接続する際は、トラクタをバックさせながら慎重に位置を合わせ、連結が完了したらロックレバーを操作して固定します。

また、エアホースや電源ケーブルの接続も重要であり、確実に行うことでブレーキや照明が正しく機能します。カプラーとキングピンは高い精度で設計されており、強い衝撃が加わっても簡単には外れたり破損したりすることはありません。

1軸カプラー

1軸カプラーは、前後方向の動きを制御する機能を持ち、トラクタへの衝撃を緩和する効果があります。このカプラーは13~20トン程度の荷重に対応し、高速走行時でも安定した牽引が可能です。

1軸カプラーはシンプルな構造で、連結部における前後方向のピッチング制御のみを行いますピッチングとは、トレーラーが走行中に上下に揺れる動きのことです。1軸カプラーはこのピッチングを制御することで、走行の安定性を向上させます。

2軸カプラー

2軸カプラーは、連結部の動きを制御する機能が強化されており、前後のピッチングだけでなく、左右のローリングも抑えることができます。このタイプのカプラーは、20~25トンの荷重に対応し、不整地や高重心の荷物を運搬する際に適しています。

特に、道路状況が悪い環境でも安定した走行が可能なため、安全性を重視する輸送に欠かせない装置です。また、ローリングの調整機能を活用すれば、1軸カプラーとしての運用も可能であり、用途に応じた柔軟な対応ができる点も特徴です。

トレーラーとトラックの違い

トレーラーとトラックの違い

貨物輸送において重要な役割を担うトレーラーとトラック。どちらも荷物を運ぶための車両ですが、それぞれに特徴があります。ここでは、両者の違いを分かりやすく解説します。

トレーラー

トレーラーは、トラクターに牽引されて荷物を運ぶための車両であり、自走するためのエンジンやモーターは備えていません。積載する荷物の種類に応じて、多様な形状や仕様のトレーラーが存在しており、それぞれの用途に特化した設計がされています。

特に、特殊車両として車両制限令に定められた「特例8車種」は、一般的なトラックでは対応できない大型貨物や特殊な積荷の輸送を可能にするために開発されました。トレーラーは、単なる輸送手段にとどまらず、一台で多様な役割を担うことができる点が特徴です。

トラクター

トラクターとトレーラーは、それぞれ異なる役割を持つ車両であり、連結することで初めて貨物輸送の機能を発揮します。トラクターは牽引を担う車両であり、大きく分けて2種類が存在します。

1つは、トレーラーを牽引することに特化し、単体では荷物を運ぶことができないセミトラクターです。もう1つは、単独でも積載が可能なフルトラクターです。トラクターにはカプラーと呼ばれる装置が装備されており、トレーラー側のキングピンと接続することで、安定した輸送を実現します。

トムコの「特殊車両の早期収益化」サービスとは?

トムコの「特殊車両の早期収益化」サービスとは?

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トレーラーのカプラーでよくある3つの質問

トレーラーのカプラーでよくある3つの質問

ここでは、トレーラーのカプラーについてよくある質問をまとめました。

質問1.カプラーに溝が切ってある理由は?

カプラーの表面には溝が設けられており、これには重要な役割があります。走行中に泥や砂などの異物がグリスに混入すると、摩擦が増加し、接触面の摩耗を引き起こす可能性があります。

しかし、この溝があることで、不純物を含んだグリスがそこに流れ込み、清潔なグリスだけが接触面に残る仕組みです。これにより、余計な摩耗を防ぎ、カプラーとトレーラーの接続部の寿命を延ばすことができます。定期的なメンテナンスと適切なグリス管理が、円滑な連結と安全な運行につながります。

質問2.トレーラーの種類は?

トレーラーの種類は、大きく分けて「セミトレーラー」と「フルトレーラー」の2種類があります。セミトレーラーは、トラクターで牽引するタイプのトレーラーです。フルトレーラーは、トラクターではなく、専用の牽引車が必要になります。

質問3.トレーラーのメリットとは?

トレーラーは、連結部分を軸にして左右に動く構造のため、同じ全長のトラックと比べても回転半径が小さく、交差点での旋回がスムーズに行えます。そのため、狭い道路や複雑なルートでも比較的運転しやすいのが特徴です。  

また、トレーラーの利点として作業効率の良さが挙げられます。目的地に到着した後、荷台を切り離せばトラクタはすぐに次の業務に移ることができます。

さらに、フェリー輸送の際には荷台部分のみを船に積み込み、到着地で別のトラクタと連結することで、運転手の負担を軽減し、輸送コストの削減にもつながります。  

まとめ

まとめ

トレーラーのカプラーは、トレーラーとトラクターを連結する重要な部品であり、1軸式と2軸式など種類があります。カプラーの溝は、連結時の安全性を高めるための工夫です。

トレーラーは、トラクターと切り離して荷物を積載できるため、効率的な輸送が可能です。種類も様々で、それぞれの用途に適したトレーラーを選択することが重要です。なお、トムコでは架装や修理・部品調達まで、お客様のニーズに合わせたサービスを提供しています。
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